架空ではあるがこれ程存在感のある平安の男性はいないのでは。

光源氏は高貴な身分で有りながら美貌と性愛に恵まれたイケメン

けっして助平の家柄というわけではない。色好み(音読して好色)ということは、この時代においては人間の肯定的条件であったから、『源氏物語』の「浮舟」の巻で、「この君はいと騒がしきまでにいうにおはすれば」と言っているのである。兼好法師がそれを締めくくって、「ようつにいみじくとも、色好まざらむ男はいとさうゐしく、玉の杯の底なきここちぞすべき」と言っている。

さし当たって我々ずれは、底のない馬穴のここちというべきか。女性コレクターまだ奈良時代のバイタリティとおおらかさが残っていた平安初期を代表するプレイボーイ在原業平は、政治的に不遇であった在原一族が、あることないこと掻き集めてでっち上げた性愛の英雄であった。その業平に代わって、藤原氏の全盛期であった平安中期に登場した『源氏物語』の主人公の光源氏は、野党のレジスタンスの所産であった業平と違って、天皇が皇子を臣籍にくだして賜る源姓を名乗る高貴な身分である。

天皇をのぞくリッチな与党の第一人者である上に、美貌と学問と才芸に恵まれ、おまけに多情多恨で、一度寝た女性は美醜にかかわらず見捨てないというヒューマニストなのだから、当時の理想的な男性像である。もちろん前代に引き続いて一夫多妻という大前提あってのことだが、光源氏は何十人の愛人を持とうとも読者に文句を言わせない、偉大なる女性コレクターに仕立てられているのである。だから光源氏は、女性向きのあらゆる情念やテクニックを持ち合わせているが、これという個性がない。もっとも非個性的で選り好みをしない八方美人でなければ、それこそ八方ふさがりで、とても偉大なるコレクターになれるはずがない。
いろいろな職業にあこがれる人がおり、その職につくことを誇りに思う人もいますが、中には堺 デリヘルで働くことを自分の生き方として選び、そのことを誇りに思う人もいるのです。


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